2.ヴェーダの教え

 このページでは日本農業経営大学の講義内容の一部を公開しています。

 【4つのヴェーダ】

リグ・ヴェーダを皮切りに4つのヴェーダが生まれる。ヴェーダとは、宇宙の知識(宗教的知識)が書かれた書物、聖典の事である。ヒンドゥー教の教えは全てこのヴェーダに由来すると言える。

リグ・ヴェーダ     サーマ・ヴェーダ

ヤジュル・ヴェーダ   アタルヴァ・ヴェーダ

ヴェーダは必ず4つのパートからなり、サンヒーター(本編)ブラーフマナ(儀式の実行方法)アーラニヤカ(森で教わる秘義)ウパニシャッド(奥義。哲学的思惟の極致)に分類される。

ウパニシャッドとヨガ】

ウパニシャッドの考え方は、私たちの魂は業(カルマ)によって輪廻していて、この輪廻から「解脱」する事(悟りをひらくこと)こそが究極の目標である。これは、ブラフマン、アートマンとは何か、その本質を知りブラフマンとひとつになるという事でもある。この目標を達成する為の方法が「瞑想、ヨガの練習を通して感覚を制御し、欲望を捨て、精神を統一していく」事なのである。このウパニシャッドの究極の目的は、私たちが行う「ヨガ」の目的そのものと言える。このウパニシャッドの考え方は、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教など、インド思想・宗教・文化の根底となっている。

<ブラフマンとアートマン>

このブラフマンとアートマンという言葉はリグ・ヴェーダ以来インドの多くの宗教、哲学で語られ、ウパニシャッドの諸原理のうち最も重要なものと言える。ウパニシャッドにおいてはブラフマンとは宇宙の根本原理、アートマンとは霊魂、自己、自我を表す。「アートマンはブラフマンであり、ブラフマンはアートマンである」後世インド哲学ヴェーダンタ学派シャンカラの「不二一元論」(ふにいちげんろん)の有名な言葉で、今日のインド思想の主流ともいえる考え方。このウパニシャッドではまだアートマンとブラフマンの同一性は明確には語られていないが、このウパニシャッドの思想は今日のインド思想に深く影響を及ぼしている。

 

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